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Windows で ZIP を暗号化する方法

Windows 標準の圧縮機能にパスワードはありません。AES-256 で保護された ZIP を作る三つの方法と、それぞれの落とし穴。

· 6 分で読めます · Vlad Fedoniuk

ZIP 圧縮と暗号化がセットで語られるのには理由があります。ZIP は多数のファイルをひとつにまとめて小さくし、暗号化はその束に鍵をかけます。おまけに、個々のファイル名はアーカイブの内部に消えるので、覗き見る側にはフォルダー構成ではなく、中身のわからないファイルがひとつ見えるだけになります。ところが Windows は、これを必要以上に面倒にしています。

問題点:Windows 標準の ZIP にはパスワードの項目がない

右クリック → ZIP ファイルに圧縮する で作られるのは、保護のない素のアーカイブです。パスワードの入力欄はありません。メニューの奥に隠れているのではなく、そもそも存在しないのです。Windows のエクスプローラーはパスワード付き ZIP を 開く ことは一部できますが、作ることはできません。つまり Windows で「ZIP にして暗号化する」には、必ず何かしらのツールが要ります。

方法 1:7-Zip(無料、ローカルのファイル向け)

  1. インストールするのは 7-Zipです。ファイルかフォルダーを選んで右クリック → 7-Zip → 圧縮…
  2. と進みます。設定するのは アーカイブ形式:zip (互換性を重視する場合)か 7z (圧縮率が高く、暗号化も常に強力)です。
  3. パスワードを入力し、ZIP 形式では重要な点として 暗号化方式:AES-256を選びます。ZipCrypto にしてはいけません。ZipCrypto は現代のツールなら簡単に破れる古い方式で、大昔の互換性のためだけに残っています。
  4. 7z 形式の場合は、必要に応じて ファイル名を暗号化する にチェックを入れると、中身の一覧を見るのにもパスワードが必要になります。

限界:これはあくまでローカルの作業です。ファイルが FTP サーバーやクラウドのアカウントにあるなら、まず全部をダウンロードし、アーカイブを作り、また上げ直すことになります。手作業が三段階、しかも更新のたびに繰り返しです。

方法 2:FTPie ― どの保存先でも、往復なしで ZIP 化と暗号化

FTPie の 統合圧縮機能 は、同じことをファイルマネージャーの中で直接できるようにします。しかも リモートの ファイルに対して、ローカルと同じ自然さで動きます。FTP サーバー、NAS、クラウドアカウント上のファイルを選び、右クリック → 圧縮と進んで、圧縮レベルと暗号化の方式を選ぶだけです。

FTPie の圧縮ダイアログ。アーカイブ名、圧縮レベル、AES 暗号化を選べるパスワード保護の項目
  • 素のパスワード ― 古い解凍ソフトとの互換性が最大
  • AES-128 ― 強力で、わずかに高速
  • AES-256 ― 標準的な選択。特別な理由がなければこれを使ってください

転送の段取りは FTPie が自動でこなします。アーカイブは作られ、同じリモートフォルダーに戻ってきます。手作業でのダウンロードとアップロードの往復はありません。(内部的にはデータがあなたの PC を経由して流れますが、それこそが望ましい形です。パスワードはどこにも行きません。) リモート圧縮の手順解説 では、リモートの ZIP の中身をダウンロードせずに一覧表示するスマートアーカイブプレビューも含め、流れ全体を紹介しています。

ZIP の暗号化と、ファイル単位の本格的な暗号化

パスワード付きアーカイブは、 ときどき開く束のための暗号化です。本当に必要なのがリモートの保存先に置いたままのファイル ― バックアップやクラウド上の書類 ― を継続的に守ることなら、ファイル単位の方式のほうが向いています。展開して再圧縮する手間がなく、一つひとつが個別に封をされ、必要なときだけ復号できます。それが FTPie のファイル暗号化です。AES-256 を手元の PC で適用し、接続したどの保存先でも動き、受け取る側の復号はいつでも無料です。この二つは組み合わせることもできます。ファイル そのものが機微な情報なら、先に ZIP にまとめてからアーカイブを暗号化してください。ファイル単位の暗号化では名前が見えたままだからです。

ファイルを個別に暗号化すると tax-return-2025.pdf.ftpie や medical-results.pdf.ftpie のように名前が読めるまま残るが、先に ZIP 化すれば名前を内側に封じた documents.7z がひとつできる
中身はどちらでも安全です。何を保存していたかを隠せるのは、アーカイブのほうだけです。

どちらをいつ使うか

場面使うもの
書類のフォルダーを一人にメールで送る7-Zip → ZIP + AES-256。パスワードは別の経路で伝える
FTP やクラウドにあるファイルをまとめて施錠したいFTPie → サーバー上でそのまま AES-256 で圧縮
使い続けるリモートのファイルを継続的に守りたいFTPie のファイル暗号化(ファイル単位、アーカイブ化の手間なし)
ファイル名が機微な情報先に ZIP 化(名前が内部に隠れる)し、そのアーカイブを暗号化
定期バックアップを圧縮して暗号化したい自動バックアップ で圧縮と暗号化を有効にする

Windows の暗号化まわり全体 ― BitLocker、EFS、Office のパスワード、それぞれの使いどころ ― が気になる方は、 Windows でファイルを暗号化する方法.

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Vlad Fedoniuk

Vlad Fedoniuk

FTPie の創業者であり開発者です。日々のデジタルな暮らしをかんたんに、そして豊かにするソフトウェアづくりに取り組んでいます。個人サイトはこちら fedoni.uk 、または次の場所でつながれます X (formerly Twitter) , LinkedIn 、またはメールでご連絡ください vlad@ftpie.com